「東、西、南、北、天、地」に感謝
「東、西、南、北、天、地」六方向へ向かい感謝する瞑想法です。
東に向かい、自分の命のもとである両親やご先祖様に感謝をする。
西に向かい、自分を頑張らせてくれる家族に感謝をする。
南に向かい、お世話になった人生の師に感謝をする。
北に向かい、ご縁のあった友人や知人に感謝をする。
天に向かい、太陽や空や宇宙といった大自然に感謝をする。
地に向かい、食物をもたらす土などの大自然に感謝をする。
周りの人や自然すべてのものによって生かされていることを知り、
常に感謝を忘れないという大切な教えです。

仏陀からシーンガーラカへの教え
仏陀がマガダ国の首都ラージャグリハに滞在されていた時、
シーンガーラカという青年に対してなされた説法です。
シーンガーラカは、朝起きて東・西・南・北・天・地の六方向に対し四拝していました。
早朝、托鉢中であった仏陀は、そのように六方を礼拝している青年に近づいてその理由を問われます。
しかし、彼は実は自分はなぜ六方を礼拝するのかの意味・目的などわからず、
ただ亡き父がそうせよと命じていたのに従ってそうしているだけであると答えます。
そこで仏陀はシーンガーラカに対し六方を礼拝することの真の意味を明らかにされたそうです。
仏陀は闇雲に六方を礼拝していたシーンガーラカに、
それが現実的な意味内容を持ち実際の日常の行為に善く反映されるものでなければ意味は無い、
人はいかに生きるべきかをより現実的・実際的に説かれました。
仏陀は、「(亡父が命じて)六方を礼拝せよとしたのは、身をもってただ礼拝することではないであろう」と説かれ、
その意味もわからずただ漫然と行うのではなく、
悪を離れて善を修めるべく自らの行為を戒め
自他相互に敬意とけじめをもって現実に接すること
としています。
(真言宗泉涌寺派大本山 法樂寺『仏説尸迦羅越六方礼経』 ―シーンガーラカへの教え より)

あなた流に
いまの時代に生きる自身のまわりの日常に改めて思いを馳せ、
まわりにより生かされていることを知り深く感謝し続けることは、
信仰心に関わらず、人間として生きるための大切な教えですね。
あなたの世界の大切な人・環境にあなた流の感謝のココロを載せて、
毎日この六方拝を行うこと、
あなたの人生が輝きを増す奇跡の第一歩になると思います。
